人の家のお金は当てにしない。

人の家の金に期待はしても、口に出して言ったことはない朕だ。

北朝鮮支援、日本の金で〜韓国・李明博候補<12/15 9:50>
李明博候補は14日夜、北朝鮮の国民の生活を改善するための財源について、日本から北朝鮮への経済協力金などで賄う考えを明らかにした。李明博候補は、北朝鮮が核を放棄すれば、国民一人あたりの年間所得を3000ドルまで向上させると公約している。この財源について…「国際機構と日本が協力して400億ドルを出します」と述べ、日本と北朝鮮が国交を正常化した際に支払われる経済協力金を、主な財源として描いていることを明らかにした*1

朕は飢えに苦しんでいる後輩に飯をおごることがある。或いは、金を貸し付けることもある。これらの行動は、朕に余裕があるときに行われるものであり、当然、朕の財布や通帳から財政出動…ということになる。これは朕がお節介焼きだとか、偽善者だ、といった批判を生む可能性を有している。しかし、誰かの迷惑になることをしたわけではなく、あくまで相手の気分次第のことである。お節介だと思うやつは辞退するだけのことである。
さて、韓国を代表する立場になるであろう李明博候補は、北朝鮮国民のためにお金を出すという。普通の感性で言ったら、そうしようと思った人の金が出されるんだろう…ということになると思う。しかし、李氏は人の家の財布を完全に当てにしているような様子で、酒を飲んでいるときに、酔っぱらった人が冗談めかしく言っているのを聞いているような気分だ。李氏は酔っぱらっていたのだろうか? 演説に酒を飲んで挑むというのは、常識的に考えられない。いや、飲まないと喋れない…という人もいるから、一概にそう決め付けることはできないのかもしれない。
いずれにしても、自分の財布ではなく人の財布を当てにしているというのは常識はずれもいいところである。日本と韓国が同じ国で、北朝鮮とも仲良し…というのならば、まぁ無くも無い話かも知れないが、別の国の、敵性国家を援助するところなんて、世界のどこにあるのだろうか?? 少なくとも、日本国民はそんなアホな援助を承服しないだろう。やる…といった政党は、確実に衆院選挙で干されるであろう。
ここで一応言っておきたいことなのだが、朕は北朝鮮の人たちを飢え死にさせろ…というつもりはない。ただ、援助をするうえで必要なこととして、まず既存の外交問題の解決が成されるべきであると思うし、平行して北朝鮮行政改革を行い、援助が適正に国民に行き渡るようにする体制が必要であると思われる。もちろん、そのような問題の解決と制度の改革が進む速さと、北朝鮮国民が餓死する速さとでは、十中八九餓死するほうが早かろう。これを踏まえて、何よりも援助を…と考える人の気持ちは分からないでもない。しかし、朕は間違っていると思う。なぜなら、今まで北朝鮮のトップは受け取った援助品なり援助金を適切に使ったためしはないし、それどころかミサイルまで作る始末である。これではアフリカで民生用の援助物資を横取りし、それで体力をつけて民間人を殺しまわる武装組織と変わらない。そんなところにお金を渡したら、今日まで100人飢え死んでいたのが、明日は1000人殺害する原動力を北朝鮮政府に与えてしまうことにならないだろうか?
いずれにしても、李氏の発案はとってもナンセンスである。まぁ、もう少し現実的なことを考えて欲しい。…それとも、選挙対策のための人気取りだったのかな? それだったらそれで、まぁいいか…って気にはなるんだけどね。