印象深い子しか覚えてられないが…

学校の先生は、どれほど生徒の顔を覚えているのだろうか? と思う朕だ。

○恩師がいた、と顔見たら…「文句あるのか」と殴られる
(2007年12月8日20時34分 読売新聞)
 顔を見たなどと因縁をつけ、男性2人を殴るなどしたとして、鳥取県警米子署は8日、私立米子松蔭高校教諭松本裕樹容疑者(38)(鳥取県米子市錦町)…を暴力行為の疑いで逮捕した。…調べによると、両容疑者は6日午前0時50分ごろ、米子市冨士見町のレストラン駐車場で、店内から出てきた同県内の男性会社員(34)と同じ会社の男性パート社員(23)に「店内で何をじろじろと見ていたのか。文句あるのか」と言いがかりをつけ頭や顔を平手でたたいたり、パート社員の腹をけったりした疑い。…パート社員は…「先生が店内にいるのに気づき、見ただけなのに……」と話しているという*1

朕の大学の先生は、現在の学校に来られて10年ほどになられるそうだが、その間に送り出した卒業生は100人を超えるという。今も自信を持って覚えていると言えるのは、僅か10人程度という。その10人とは今も連絡を取り合っているそうで、それ故によく覚えておられるのだそうだ。逆に、ゼミ生の中に、高校の先生から朕の先生の評判を聞いてゼミに入ってきた奴もいる。しかし、朕の先生はゼミ生を導いた高校の先生の名前を聞いても今ひとつ思い出せない様子であった。多分、連絡を取り合っていないからだろう。
我々は誰もがこのような経験を有しているだろう。クラス担任はともかく、教科担任の先生となると、全部が全部を覚えていられないだろう。何しろ、一人で何十人、何百人と教えているのだ。印象が弱い人はどうしても…ねぇ。ただ、だからと言って、人を叩いたり、蹴ったりして良いということにはならない。この若者二人が松本氏に殴りかかっていったのならともかく、ただ見ていただけの人に暴力をはたらくのは、何ともね…。
一部の論調として、この元生徒も先生にあいさつすればよかった…といった意見もある*2。それもそうかなぁ…とは思う。ただ、これは完全に朕の主観であるが、先生もこっちに気付いてくれていないと、声をかけにくい。こっちから声をかけて、先生が覚えていなかったら、結構気まずいしなぁ。個人的にはそう思うから、朕としては元生徒の気持ちがよく分かる。まぁ、やたら滅多と人をじろじろ見てはいけないのかもしれないが、懐かしいものは懐かしいからなぁ。