善意は…

時として自分に災いをもたらしかねない…まさにそれを物語る事件だと思う朕だ。

○クジラ救出作業中の死亡事故で減免署名約8300人
11月28日7時51分配信 産経新聞
行政主導の作業で発生した事故の過失責任を、なぜボランティアが負わなければならないのか−。愛媛県宇和島市の大内漁港で今年3月、クジラの救出作業中に起きた事故責任の所在をめぐり、地元では疑問の声が沸き上がっている。救出作業では、手伝っていた男性1人が海に転落して死亡し、宇和島海上保安部は同じ船に乗っていた別の男性を業務上過失致死容疑で書類送検した。しかし、そもそも2人はボランティア。負わされるべき責任があったのか。地元ではこれまでに、処分の減免を求める約8300人の署名が集まった。
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どうも、助けた鯨が暴れだしたらしく、そのあおりを食って船が揺れてしまったらしい。その結果、乗っていた人が転落してしまったということのようである。この作業の際、鯨の尾ひれには近寄らないことを事前打ち合わせで決めていたらしい。そこで、胴体にロープを巻きつけ、沖まで曳航しようとしたそうだが、上手く縛り付けられなかった。そこで、尾ひれにロープを縛り付けて引っ張ったようだ。このとき、件の事件が起きたわけだ。
これは行政が呼びかけた形で行われた活動であり、普通は呼びかけた人が責任を取るものである気がする。仮に、行政にその気が無いのであれば、事前に何かあった際、誰が責任を取るのかを明確にしておくべきではなかったのだろうか。もちろん、ボランティアの人たちも救命胴衣を着けていなかったことは、やや軽率な感はある。そこはそこで責められるポイントであるかもしれない。しかし、だからと言ってボランティアの人一人に責任を押し付けるのは考えものである。
まぁ、警察とかその類の組織は、基本的に「誰が悪いのか」を決めるところだから、ある意味職務に忠実なのかもしれないが…。