素直に伝えることの大切さ

素直に感心した朕だ。

○亀田興がジャッジ批判 「おかしい判定いっぱいある」
11月26日17時2分配信 産経新聞
ボクシングの亀田3兄弟の長兄、興毅選手(21)は、メキシコ修行中の三男、和毅選手(16)が、出場した大会「ゴールデングローブ」準決勝で判定による引き分けとなり、敗退した試合について…試合のジャッジを強く批判した。
…「まあ敵地やからしゃあないって思いたいけど(中略)、特に今回の試合は今まで以上に圧倒的に勝ってたのになんであの試合で引き分けか意味がわからん」と強烈批判。
「大会の実行委員長がこの判定に怒ったみたい」として再戦が決まったことを明らかにした…。
…相手を口汚く挑発するだけだった以前と比べ、「相手も再戦することを受け入れてくれたから感謝せなあかん」と相手への気配りする一面も。終始、不可解な判定で苦しめられる選手の立場から「選手はお互い一生懸命頑張って戦ってる。だから変な判定で潰されたらかわいそうやから」とジャッジに“クリーンな判定”を求めた。*1

変に強がらず、素直な気持ちを書いたようである。最初からこうしていればよかったのだ。世の中にはいろいろな理不尽がある。以前までだったら、ただ悪態をついて、いらぬ反感を買って損をしていたように思う。そうではなく、自分たちのことだけではなく、相手のことも考えられるようになったのは素直に評価すべきであろう。
歳相応のことをしているだけ…という人もいるかもしれない。しかし、歳相応になってもできていない大人は少なくない。テレビで見っともないコメントを垂れている人よりはよっぽど良いと思うのは、朕だけだろうか。
人間、馬鹿なのは仕方がない。馬鹿は直せるものであるから、それほど恥じることでもない。ただ、直すには自分に寄せられた批判をどれほど素直に聞き入れることができるのか? というところにかかってくるとは思う。そうできる人は同じミスをする可能性はグッと減っていくし、それができない人は、一生直せないわけで、一生直せないとなると、それはいよいよ恥ずかしいことになってくると思う。
今まで、亀田家の面々は「頑なに守るべきもの」を間違えていたように思う。守るべきなのは、外面ではなく、心である。亀田家は心を守るために外面を気にしていたのかもしれないが、その結果、世間一般に心を伝えきれなかった。こころを伝えるには、素直にそれを出すことが肝要であろう。今回、自分の弟が受けた理不尽な仕打ちに、自分の心をさらけ出したわけだが、とても素直で好感を持てた。素直な言葉で、自分の言葉で伝えることの大切さを改めて感じた次第である。
我々も、亀田兄弟が素直でいる限り、彼らの試合をもう少し素直に眺めてみても良いのではないか? という気がしてきている朕だった。